新・凡々ブログ

主にクトゥルー神話のことなど。

モスクワからの手紙

 ホフマン=プライスはソビエト連邦への移住を企てていたことがあるらしく、ラヴクラフトは1933年1月6日付のダーレス宛書簡*1でその話をしている。

ソビエトの切手が貼られ、モスクワの消印が押された手紙を私が頻繁に受け取るようになったら、バーンズ街10番の他の住人が──そのほとんどは潔癖な年輩のクリスチャンサイエンティストです──私のことをどう思うか、想像するだに愉快でしょう。私が悪魔と手を組んだと彼らは思うかもしれません──もっとも、フーヴァー陣営よりもルーズヴェルト陣営の方が好きだと昨秋の選挙の時に公言して以来、すでにそう疑われているのですが!

 民主党の支持者だったラヴクラフトは周囲から浮いた存在だったようだ。