新・凡々ブログ

主にクトゥルー神話のことなど。

2013-12-01から1ヶ月間の記事一覧

オークディーンの夜曲

ブライアン=ラムレイの"The Horror at Oakdeene"を4年前に紹介したが(参照)、この話の後日談をジョゼフ=S=パルヴァーが書いている。"The Night Music of Oakdeene"という短編で、彼の作品集であるBlood Will Have Its Season に収録されているが、ネ…

グラーキ最後の黙示

ラムジー=キャンベルのクトゥルー神話中編The Last Revelation of Gla'aki を読んだ。今年の6月にPSパブリッシングから刊行された作品だ。The Last Revelation of Gla'aki作者: Ramsey Campbell出版社/メーカー: PS Publishing発売日: 2013/06/01メディ…

もしかしたら最高の作家に

IS というファンジンの4号でマンリー=ウェイド=ウェルマンが次のように述べている。 将来ダーレスは米国最高の作家になれるかもしれないとロバート=E=ハワードは語っていた。 ハワードはいいやつだが、さすがにダーレスは米国最高の作家ではないだろう…

美しき令嬢

先日デイヴィッド=H=ケラーの"The Beautiful Lady"を読んだ。2000年にアーカムハウスから刊行されたArkham's Masters of Horror にのみ収録されており、他では読むことのできない作品だ。 クトゥルー女体化の元祖として有名になってしまった感のある…

彼が医者をやめた理由

カール=エドワード=ワグナーは精神科医から作家に転身したという経歴の持ち主だ。医者としては落伍したのだといわれることが多かったのだが、ワグナーと親交のあったジョン=メイヤーが真相を語っている。 East of Eden (リンク先のページは音楽が流れる…