新・凡々ブログ

主にクトゥルー神話のことなど。

2010-12-01から1ヶ月間の記事一覧

それは宇宙の力

ジョン=タインズといえばゲーム界およびクトゥルー界の大物だが、彼はとにかくハスターのことが好きらしく、映画『黄の印』の脚本を担当したほどだ。またDelta Green: Countdown でもハスターのためにわざわざ一章を割き、その章の冒頭でハスターの本質につ…

ラヴクラフトの「怪夢」

The Thing in the Moonlight (月の魔力/怪夢) 1922 wikipedia:ラヴクラフト作品一覧 「月の魔力」の原題は"The Thing in the Moonlight"ではなく"What the Moon Brings"だ。この作品は『定本ラヴクラフト全集』(国書刊行会)の第2巻に収録されているほか…

ラヴクラフトの行った博物館

The Paterson Museum - パターソン | Facebook 米ニュージャージー州のパターソン博物館。1925年に開館した歴史ある施設だ。初代館長はラヴクラフトの親友だったジェイムズ=F=モートンで、彼は1925年から41年まで奉職していた。 モートンが鉱物…

ラヴクラフト・サークルとは何か

誰が「ラヴクラフト・サークル」に属しているのかという問題は、冥王星は惑星なのかという問題に似ている。皆が納得する結論が出ることはないが、それだけに盛り上がる話題であり、d20版CoCの作者として知られるジョン=タインズもニュースグループで…

親族殺しのゴル

Ghor, Kin-Slayer: The Saga of Genseric's Fifth-Born Son Ghor, Kin-Slayer というのは、ロバート=E=ハワードの断章を基にしたリレー小説である。ジョナサン=ベーコンという人が1970年代後半に企画し、彼の発行していたFantasy Crossroads という…

忘却のためのリハーサル

Rehearsals for Oblivion: Act One発売日: 2006/09/30メディア: ペーパーバック エルダーサインズ=プレスから刊行されたアンソロジーで、黄衣の王をテーマにしている。ケヴィン=ロスがデザインした黄の印(参照)を使っていないが、著作権の関係によるもの…

妖精の呪いとラヴクラフト

英国のヴィクトリア&アルバート博物館が所蔵しているグラスのことをラヴクラフトは1934年3月19日付の手紙でロバート=バーロウに語っている。 宮殿とモスクの至宝: The Palantir 上の記事にある通り、本当はシリアあたりで制作されたものらしいのだ…

クトゥルー神話かヨグ=ソトース神話か

ダーク=モジックはクトゥルー神話に対抗して「ヨグ=ソトース神話」(Yog-Sothoth Cycle of Myth)を提唱した。これについてブライアン=ラムレイがEerie Creatures *1の序文で一言。 Tales of the Cthulhu Mythos というアンソロジーがある。Tales of the …

クトゥルー明治維新

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カーターとコロンビア大学

リン・カーター(Lin Carter (Linwood Vrooman Carter)、1930年6月9日 - 1988年2月7日)は、アメリカ合衆国のファンタジー作家、SF作家、評論家、編集者。コロンビア大学卒業。 wikipedia:リン・カーター 太字の強調は引用者による。朝鮮戦争から復員した…

パグマイア、クトゥルー神話TRPGを語る

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ライバーによるスミス作品の朗読

1977年にロサンゼルスで開催された第3回世界ファンタジー大会はC.A.スミスがテーマだった。そのため、フリッツ=ライバーがスミスの掌編「マルネアンの夜」を朗読するという企画があったのだが、これを録音したものをCthulhuWho1's Blogでダウンロ…