新・凡々ブログ

主にクトゥルー神話のことなど。

2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

まさか子孫がいたとは

『無名祭祀書』の著者フリードリヒ=フォン=ユンツトには子孫がいたそうだ。ラヴクラフトが1932年1月28日付のダーレス宛書簡でそのように述べている。 長らく封印されていたデュッセルドルフの屋根裏部屋でフォン=ユンツトの曾孫が先祖の遺稿を発見…

クトゥルーの子

C.A.スミスがドナルド=ワンドレイに宛てて書いた1936年11月17日付の手紙より。 君が気に入ってくれそうな新しい彫刻をいくつか制作したばかりです。どんな彫刻かといえば、醜怪な「腕のないヴィーナス」や、蛇のような2本の触手が眼と口の間か…

ローマ時代のアヴェロワーニュ

C.A.スミスとジェイムズ=ブランチ=キャベルの関係について、森瀬さんが記事を書いている。少し補足させていただこう。 竹岡氏がその場で調べてくれたところによると−−確かにスミスは書簡中で頻繁にキャベルに言及しているとのことです。これらの記述か…

ダーレスは敬虔なクリスチャンか

ラヴクラフトが無神論者だったことと、ダーレスがカトリックだったことは対比されがちである。だが、果たしてダーレスの信仰はどの程度まで篤いものだったのだろうか。 ならいつもクリスチャンの考え方を罵倒し今の世の中リベラルが主流であると論じていた貴…