ダンセイニ卿がダーレスに宛てて書いた1952年3月28日付の手紙がAn H. P. Lovecraft Encyclopediaで引用されている。
ラヴクラフト氏の作品をいくつか読んで、氏は私の流儀で書いていたのだということがわかりました。完全に独創的であり、私からの借用は皆無なのですが、それでも私の流儀で書かれており、私の素材がふんだんにあるのです。
守破離を極めたということだろうか。ダンセイニにこう言ってもらえて、ラヴクラフトも本望に違いない。
追記
うしとらさんによると、ダンセイニはアーサー=C=クラーク宛の書簡でも同様のことを述べているそうだ。クラークの方からラヴクラフトの話題を持ち出し、彼の作品を読んだことがあるかと1948年3月16日付の手紙でダンセイニに訊ねたところ、3月20日に返事が得られたのだという。
Arthur C. Clarke & Lord Dunsany: A Correspondence
- 作者: Arthur C. Clarke,Edward John Moreton Drax Plunkett, Baron Dunsany,Keith Allen Daniels
- 出版社/メーカー: Anamnesis Pr
- 発売日: 1998/07/01
- メディア: ペーパーバック
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (1件) を見る