ランドリーとデルタグリーン

　〈ランドリー〉シリーズはなかなか人気が高いらしく、ゲームにもなっている。

The Laundry

　旧支配者の眷属と戦う秘密機関のゲームなら『デルタグリーン』がすでに存在するではないかと思ったのだが、ペイガン＝パブリッシングの社長であるアダム＝スコット＝グランシーにいわせると、両者は明らかに雰囲気が違うそうだ。
　〈ランドリー〉はＤＧよりもギャグと活劇が多めだとグランシーは述べている。それは確かにその通りだが、世界観が絶望的だという点ではどちらも大差ないだろう。また〈ランドリー〉の世界では魔術を繰り返し使っても術者にほとんど影響がないというグランシーの言葉には首をかしげざるをえない。クランツベルク症候群のことを考えれば〈ランドリー〉のほうが深刻かもしれないのだ。
　だが、ＤＧのほうが〈ランドリー〉よりも優れているなどとグランシーが主張しているわけでないことは強調しておかねばならないだろう。ストロスとグランシーは互いの仕事に敬意を払っている。余談だが、二人のツーショット写真がYog-Sothoth.comで公開されている。
Atrocity Archives and Delta Green - Common Eras of Play - Yog-Sothoth
　あるいは、ぬいぐるみクトゥルーを入れてスリーショットというべきだろうか。