知性と学歴
エドワード=H=コールが次のように回想している。
ジェイムズ=F=モートンのことは前にも紹介したが(参照)、彼はハーバード大学で学士号と修士号を同時に取得している。きわめて成績の優秀なものには学部卒業の時点で修士課程修了の資格を認めるという規定があったのだ。飛び級の特殊な形態というべきだろうが、モートンは非常に頭のいい人物だったらしい。
一方、ラヴクラフトの最終学歴は周知のように高校中退である。だが知性においてはラヴクラフトだけがモートンと互角だと友人たちは考えており、ケイレム=クラブの集まりではラヴクラフトとモートンの二人が中心だった。「ラヴクラフトが王子ならば、モートンは王だった」とジョージ=カークは語っている。
Lovecraft's New York Circle: The Kalem Club, 1924-1927
- 作者: Mara Kirk Hart,S. T. Joshi
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