新・凡々ブログ

主にクトゥルー神話のことなど。

アイスクリームは主食

 マックスフィールズというアイスクリーム屋がマサチューセッツ州ウォーレンにあり、ラヴクラフトと友人たちがよく利用していた。アイスクリームの大食い競争が行われたのも、この店だ。*1
 ラヴクラフトがロバート=E=ハワードに宛てて書いた1933年8月5日付の手紙より。

モートンが訪ねてきたので、手紙を書くのが遅れてしまいました。とはいうものの本当に楽しい一時でしたよ。和気藹々とした毎度の議論以外にも、私たちは田園を散策したり史跡を見て回ったりしておりました。ある時など、大きな釣瓶のある非常に古い井戸を見ました……そこで私たちは立ち止まり、昔日を偲びながら水を飲んだのです。散歩の終点はグリーンビルでした。1820年頃の雰囲気がよく残っている往事さながらの村です。別の折には、ウォーレンという植民地時代の港町に行きました。湾の東岸を下っていって――28種類のアイスクリームを売っているところ(我々一党にとっては馴染みのたまり場です)でたまたま立ち止まりました。私たちはそれぞれ6種類を食しました――私が選んだのはブドウ・チョコレートチップ・マカロン・サクランボ・バナナそしてオレンジ&パイナップル味です。

 同じくハワードに宛てた1935年7月11日付の手紙。モーリス=W=モオの息子ロバート=モオと一緒に散歩したときの話をしている。

ここで私たちは探検家ロバート=グレイ船長の家を通り過ぎました。彼は遙か彼方のオレゴン=カントリーで1792年にコロンビア川を発見した人物でして――コロンビア号という頑丈なロードアイランド製のバーク船に乗っていたので、それに因んで川の名前をつけたのです。それからフォールリバー(マサチューセッツ州との境界線を越えたところにある醜悪な工場町です)と年経りたるウォーレンを経由して家に帰りました……ウォーレンでは有名なマックスフィールドの店(君やピンク=タイソンが気に入ってくれそうなアイスクリームの店でして――モートン・クック・ワンドレイといった私の客人たちのたまり場です)に立ち寄り、完全にアイスクリームだけで構成されている晩御飯を食べました。おのおの1パイント半です(味は6種類。モオ――チョコレート・コーヒー・バナナ・キャラメル・ジンジャー・ピスタチオ。ラヴクラフト――チョコレート・コーヒー・バナナ・キャラメル・レモン・イチゴでした)。

 どんだけアイスクリーム好きなんだ。