「ウルタールの猫」余話
ラヴクラフトの「ウルタールの猫」にはメネスという名の少年が登場するが、この名前はダンセイニ卿の戯曲「アルギメネス王」に由来するものではないかとS.T.ヨシが『H.P.ラヴクラフト大事典』で述べている。ラヴクラフトがダンセイニに傾倒していたことや、「アルギメネス王」が収録されているFive Plays を所蔵していたことは確かなのだが、メネスの元ネタがアルギメネスだというのはどうだろうか。まるで駄洒落ではないか。エジプト第1王朝の開祖の名がメネスであると指摘する人もおり、こちらが由来であるといわれた方が私としては受け入れやすい。
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「ウルタールの猫」の少年も後に幻夢境の王となったのだろうか?