ブライアン=ラムレイはハグナ=S=グレイという筆名を使おうとしたことがある。止めておけとダーレスにいわれたので、ラムレイは本名で通すことにした。
ラムジー=キャンベルの本名はジョン=ラムジー=キャンベルである。そのままアスタウンディング誌の名物編集長ジョン=W=キャンベルと間違えられかねないとダーレスにいわれたのでキャンベルはファーストネームを落とし、以来ずっとラムジー=キャンベルと名乗っている。
名前を変えさせてもらえなかったラムレイ、変えさせられたキャンベル。ダーレスの助言は対照的だが、自分が有名な作家になったときのことを考えろという意味では一貫している。そしてラムレイもキャンベルも有名な作家になった。けだしダーレスは先見の明があったというべきだろう。