新・凡々ブログ

主にクトゥルー神話のことなど。

映画『黄の印』

 映画監督アーロン=ヴァネックの代表作といえば長編『黄の印』だろうが、日本のアマゾンでは買えないようだ。仕方がないので米アマゾンの方にリンクを貼っておく。

若き画廊主テス=リアドン(演じるのは『リトル・ジャイアント』のショーナ=ウォルドロン)はうまく行かない商売を活気づかせようと、才能ある芸術家を捜し求める。悪夢に悩まされるテスが知ったのは、彼女の夢に出てくる画家オーブリー=スコットは実在するということだった。テスはスコットを見つけ出す。奇矯な画家は個展を開くことに同意するが、テスが新作のモデルを務めるというのが交換条件だった。不承不承テスはモデルを引き受けることにし、平行世界における前世へと迷い込んでいく。そして、すべてが狂いはじめた……。

http://www.amazon.com/dp/B000J1T1A0

 このDVDは日本語の字幕に対応済みである。ロバート=W=チェンバースの原作を忠実に映像化したものではないが、カルコサ神話に興味のある人なら観て損はないだろう。生と死、現実と幻想、正気と狂気の境界を破壊する黄衣の王の世界をうまく描き出せた作品であるように思われる。